tana1026のブログ

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マツヨばあちゃんと座敷童子のお友だち<生活編11>No13




未来の東京へタイムスリップしたマツヨばあちゃんと童子のお友だちの東京見物は続いていました。



花ちゃんは、相変わらず花よりだんごで…

見る物全て食いつくす…

心のお勉強はどうやらそっちのけでしたが…。


ところが…



「ばあちゃん、オレは見た!

浅草は…な…

まんまをどうして捨てるのか?

浅草はまんまの町だから捨てるのか?」


花ちゃんには命の次に大切なまんまで…

捨てるなんて考えられないことでした。


マツヨばあちゃんは言いました


「花ちゃん、古井戸のおばさんの話に、東の都には…ね、

人もまんまもたくさん集まっていて、残ったものは捨てられていくそうな…」






その話を聞いた花ちゃんは、

「オレはまんまを捨てる町は嫌いだ! 罰あたりだ

オレは食い物がなくて山さに

捨てられた まんまは…な大事だ」


山形の最も貧しい村に暮らしていたカエデちゃん


「オレは学校さも行けずにな

働いても、働いても、

ろくにまんまさ食えねえ、

村祭りで、もらったひとつの餅も分けて食った」


花ちゃん、カエデちゃんは同じ山形で貧しさの中で、まんまの大切さは知っていました。


それに田畑の大変さも知っていたからです。


マツヨばあちゃんは言いました


まんまを大切にしない国は、

いずれ天の神様が怒って

食べなれないようになるかもしれんね。


他の童子のお友だちも、マツヨ農園で作業の大変さは知っていました。


「理由は何であれ、食べ物は大切にしないといけんね」とマツヨばあちゃん。


「ばあちゃん、もう、大嶺村へ帰るべ!」


マツヨばあちゃんと童子のお友だちは長~い遠足でいろいろお勉強になりました。


続く