マツヨばあちゃんと座敷童子のお友だち<生活編8>No10
過去と未来をつなぐタイムトンネルの存在を知ったマツヨばあちゃん、
これを秘密のトンネルと名付けました。
古井戸に隠された秘密は、これからもいろいろな不思議体験につながろうとは…
まだ知る余地もありません…
______________
ところで、マツヨ農園では、畑係のカエデちゃんをはじめ、
童子のお友だちの力で、たくさんの野菜が実りました。
村人達はマツヨさん一人で、こんなに…と驚いたようすに、童子のお友だちは苦笑い…。
そこで、年長のユリコちゃんが言いました。
「ばあちゃん、秘密のトンネルがあるんだから…
食べたくても食べられないお友だちのもとへ、野菜を運ぼう…」
マツヨばあちゃんや童子のお友だち、みんなも大賛成!
寝静まった夜に、そっと軒下に野菜を運びました。
「オレ達がいくら食べても減らねえからな…それに…な、
まんまは大切だ、みんなに分けてやれ…と花ちゃん」
童子のお友だちの人を思う心の成長にマツヨばあちゃんも笑顔に…
どうやら、屋根上反省会を開き始めてから、童子のお友だちの霧が晴れたのでした。
悲しい過去に救われることなく、氷のように冷たい童子のお友だちの心は、いつかの太陽のように明るく、温かい心になりました。
サナエちゃんが言いました。
「反省を忘れることなく、どんな試練でも感謝で受けて、
許す心をしっかり持ちたい…」
その時でした。薄暗い古井戸から…神々しい光がいっぱいに…
続く
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。