憂鬱なカビには
梅雨時期から夏にかけて発生するカビは、家の中の至る所にいます。
ひとつは水回りで水分の多い洗面所やお風呂に台所で、もう一つは空気がよどんで埃が溜まりやすい所で、部屋の隅やエアコンの中、寝室のクローゼットなど、寝ている間に汗をかくため枕は湿気しやすい。
カビの発生スポットは、カビの発生要因と密接な関係があると言われています。
その発生要因とは、湿度、温度、栄養源です。この3つの要因がそろった時にカビは爆発的に繁殖するわけです。
湿度は70%以上で、カビが活発に繁殖する高湿度状態が続く梅雨の時期、温度は20~30℃くらいがカビの好む条件で、栄養源は食品類がいちばんの栄養源になっていますが、繊維や木材、埃でも栄養源になります。
特に、炭水化物やタンパク質、脂肪分などはカビが好みます。
と言って、カビは湿度の高い季節だけでなく、乾燥する季節においても油断すると、
発生するようです。カビの胞子は、常に空気中を浮遊していて、目には見えませんが
カビにとって住みやすいところに、根を下ろして繁殖していくのです。
以上がカビ発生に必要な環境と言うことになります。
今回は、カビをいかに退治していくか、皆さんと一緒に考えていきましょう。
カビは天日干しで予防!?時間はどれくらい!?
布団を天日干しすることから、布団の表面に付着しているカビやダニ等が殺菌されることは良く知られていますね。
しかし、布団に付着しているカビやダニは
なかなか目で確認できませんから、本当に殺菌されているのかどうか実感出来ない
と言う方がほとんどでしょう。
そこで布団の代わりに綿布を用いた天日干しの殺菌効果を調べた実験結果を皆さんに
お知らせします。
5cm四方の綿布を数枚用意し、それぞれの表面に黄色ブドウ球菌を含む水を染みこませました。昼の12時に日光がよく当たる屋外に綿布を天日干しして、10分、30分、60分の時間経過毎に1枚ずつ綿布を回収し、そこで生存している黄色ブドウ球菌数を培養検査した結果と対照実験として、日陰に置いて同様に菌数を検査したものです。
実験開始後の黄色ブドウ球菌数は約8100万ですが、10分後には1万3千、30分後には
360と減少し、60分後には0と言う結果になったそうです。
一方、日陰に置いた綿布の菌数は、10分後に1600万、30分後に470万、60分後に270万と言う結果になりました。
これらの実験からは、日陰においてもある程度の殺菌効果があることが分かったわけです。
もちろん、日光の紫外線が最も殺菌効果が大きいのですが、日陰でも細菌を減少させる要因は、乾燥なんですね。
乾燥により布団内に含まれる水分が少なくなったことで、細菌の増殖が抑制された結果がご理解出来ると思います。
よってカビの発生で繁殖には水分が必要不可欠なわけです。カビを退治するには、日光の紫外線の他に乾燥が重要であることが分かりました。
竹のカビ除去には薬局で売っている漂白剤でスッキリ!?
竹は、本来大量の水分を含む植物でありますので、非常にカビが発生しやすい素材です。
特に、竹の内側では、高温多湿の状況になりやすいことから、伐採された竹に黒カビが発生している状況をみる方も多いことでしょう。
そこでカビ除去には、次亜塩素酸ナトリウムが含まれる塩素系の漂白剤がカビ除去に
最も有効と言われています。
また、カビ除去剤による洗浄の後に、更に消毒用アルコールによる殺菌処理を行うことでカビの再発生を防止出来ます。
まとめ
カビは、湿度、温度、栄養源が揃った時に繁殖するわけで、このカビ3大発生要因に
対して、カビの予防3大原則は、乾燥、低温、栄養源を断つことになります。
それに、カビを繁殖させないために換気も大切と言われています。
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